日 時:平成31年1月7日(月) 14:30~16:00
場 所:愛媛大学医学部附属病院 地域医療支援センター1階 講義室
参加者:49 名
「がんにならない、がんを再発しない生活習慣」
東京慈恵会医科大学 分子疫学研究部 部長・教授 浦島 充佳 氏
悪性腫瘍治療後の患者さんに常につきまとうのは再発の不安です。この為、多くの患者さんたちは、どのように再発を抑えたら良いのか、日常生活で何を心がけるのが良いか、また、再発のリスクを下げるサプリメントや民間療法の有用性に関する質問、等を医療者に向けます。しかし、医学行為以外のがん予防の知識は医療者にも限られるものです。今回は、生活習慣病やがんの基礎研究に携わる、東京慈恵会医科大学分子疫学研究部教授の浦島充佳先生を講師に迎え、こう言ったがん予防の疑問点をご講義頂きました。浦島先生は、ご自身の研究(抗腫瘍効果が認められているビタミンDの体内合成に関する研究を交え)や最近の知見を交え、#1.太陽の下での運動する(一日30分程度或いは週2回負荷を伴う運動)ことの重要性、#2.高血糖はがんの発症や再発に関与するものの高脂食は関与しないこと、#3.国際的な報告でナッツの摂取が発がん効果がある事、#4.ストレスをためない生活習慣を保つ必要性、#5.市販のサプリメントの中でがん予防の医学的根拠があるものは無い事、等を解り易く解説されました。多くの参加者にとり今後の生活を見直すきっかけになりる、有意義な講演会(市民公開講座)となりました。
