がんゲノム医療セミナー
日 時:令和3年1月13日(水)18:00~19:00
場 所:徳島大学病院 5階 日亜ホール white
Zoom同時配信
参加者:20名
司会:消化器内科学 教授 高山 哲治
「抗癌剤感受性を予測する機能的なプロファイリング(BH3プロファイリング)について」
北海道医療大学 予防医療科学センター 准教授 河野 豊 先生
胃がんなどの消化器がんを薬剤にて処理するとアポトーシスにより死滅するが、その機序としてBH3関連蛋白が関与することを分かりやすく説明して頂いた。つまり、Bax, Bad, Bid, Bik, Bimなどには、BH3デスドメインがあり、これらが活性化されてアポトーシスを促進する。また、これらのBH3プロファイリングを用いてBH3関連蛋白の活性を調べることにより、各薬剤、各細胞(個人)のアポトーシス誘導の機序が明らかとなることになり、がんの個別化を進める上で重要な戦略となることが説明された。BH3プロファイリング方法に関する質問があったが、詳しくアッセイ方法を説明してくれた。
参加者からは「大変分かりやすい講演内容であった。今後のがんの個別化医療に重要な役割を果たすことがよく分かった」などの感想が聞かれた。