がん薬物療法専門医養成コースセミナー
日 時:平成31年1月25日(金)19:00~20:00
場 所:徳島大学病院 日亜ホールWhite 小ホール
参加者:13名
司会:消化器内科学 教授 高山 哲治
「リンチ症候群と子宮がん」
札幌医科大学医学部 産婦人科学講座 教授 齋藤 豪 先生
リンチ症候群は、子宮内膜癌と大腸癌などを好発する遺伝性疾患である。子宮内膜癌も大腸癌も比較的若年で発症することが多い。今は、MSI検査が保険収載されており、または癌組織の免疫染色でも調べることができる。原因遺伝子であるミスマッチ修復遺伝子の検査は保険承認されていない。MSI陽性癌には、ペンブロリズマブが承認されたので、リンチ症候群の癌にはMSI検査を行い、ペンブロリズマブを投与することができる。また、MSI陽性癌の中では、子宮内膜癌がもっとも多いので、子宮内膜癌ではMSIを調べる必要性がある。
参加者からは「大変わかりすい内容であり、産婦人科以外の医師にも理解しやすい内容が多かった」などの感想が聞かれた。