平成24年度臨床腫瘍薬剤師講演会
日 時:平成24年12月11日(火) 18:30~19:20
場 所:ホテルクレメント徳島4階 「クレメントホール」
参加者:83名
講 演
総合司会:徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 臨床薬剤学 教授
水口 和生 先生
〈特別講演〉
座長:徳島大学大学院ヘルスバイオサイエンス研究部 医薬品機能生化学 教授
土屋 浩一郎 先生
「明日から使える"緩和医療における薬の使い方"」
~誰にでも出来る症状緩和のポイント~
演者 沼津市立病院 薬剤部 副薬剤部長 真野 徹 先生
講演を依頼した真野先生は、「緩和医療における薬物療法」の分野では日本を代表する臨床家の一人である。今回の講演会では疼痛管理について、「どうしても吐き気のコントロールがうまくいかない患者の症状緩和」と「骨転移痛の患者に対する疼痛管理」という2題について、会場の参加者と対話方式で症例検討を行った。講演の最後には、William Oslerの言葉を引用し、『がん患者には痛みを除去するために痛み止めを要求する権利がある。医療人はそれに応える義務がある』『有効な治療法が存在するのに、それを医師に提案しない医療人には弁明の余地がなく倫理的に許されないことである』という言葉で締めくくられ、大変意義深い講演会であった。
参加者からは、「薬剤師による緩和医療・補助両方への介入について学ぶことができる良い機会となった」との声があり、今回の講演は薬剤師による緩和医療への取組ということで、参加者からも具体的な質問が寄せられ、有意義な講演会であった。