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平成29年度第5回がん治療スキルアップセミナー

平成29年度第5回がん治療スキルアップセミナー

日 時:平成29年11月9日(木)18:00~19:00
場 所:山口大学医学部霜仁会館 3階 多目的室
参加者:23名

演題:「苦しんでいる人を、放ってはおけない~マザー・テレサに学ぶ緩和ケアの心~」

講師:カトリック宇部教会 片柳 弘史 神父

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この度、カトリック宇部教会の片柳弘史神父をお招きし、「苦しんでいる人を、放ってはおけない~マザー・テレサに学ぶ緩和ケアの心~」と題してご講演いただいた。セミナーには、医師や看護師のほか保健師、薬剤師など様々な職種から23名の参加があった。
講師の片柳神父は、インドのコルカタにあるマザー・テレサの施設でボランティアをしていた際にマザー・テレサ本人から神父になるよう勧められ、その道を志した方である。セミナーでは、マザー・テレサはどのように苦しんでいる人々と関わったのか、ご自身の体験を交えながらお話いただいた。その中でマザー・テレサの残した言葉から、まず「あなたは愛されて生まれてきた、大切な人」という言葉を紹介された。片柳神父は続けて、マザー・テレサは、笑顔やキラキラ輝く瞳、相手の話を聴くこと、そして手のぬくもりといった全身でこのメッセージを人に伝え続けていたと語った。では、このメッセージを人に伝え続けるにはどうすればよいのか。それについてマザー・テレサは「あなたの命はかけがえのない命なんだというメッセージを伝えたいのならば、まず自分自身の命がかけがえのない命なんだということに気づきなさい」という言葉を残されたと紹介され、人は自分を愛するようにしか人を愛することができないとすれば、人を大切にするにはまず自分を大切にすることが前提にあると述べられた。この他にも、「愛されるために、自分と違ったものになる必要はないのです。ありのままで愛されるためには、ただ心を開くだけでいいのです。」や「大きなことをする必要はありません。小さなことに、大きな愛を込めればいいのです。」という言葉とともに、どのような心の持ち方が大切かを語られた。セミナーの最後には「まずは私たち自身が自分自身の人生を喜んで精一杯生きる、そういう医療者であってはじめて患者さんたちに生きる力を与えられるのです。」と述べられ、セミナーを締めくくられた。
by chushiganpro | 2017-11-09 11:09 | インテンシブ | Comments(0)