平成24年度第11回岡山大学医学物理士インテンシブコース 地域連携セミナー
日 時:平成24年10月13日(土)13:00~17:30
場 所:岡山大学医学部 臨床講義棟 臨床第二講義室
参加者:45名
講 演
■13:00~14:15 特別講演
座長 岡山大学大学院保健学研究科 笈田 将皇
「日本における放射線治療技術史 ~原体照射法の開発,発展を経験して~」
元 愛知県立愛知県がんセンター 放射線治療部
医療法人偕行会 名古屋共立病院 医療技術部 顧問
同 放射線治療品質管理室 室長 内山 幸男 先生
■14:30~17:30 合同シンポジウム
「中国・四国広域における放射線治療技術者の地域連携と人材育成の課題」
司会進行 岡山大学大学院保健学研究科 笈田 将皇
倉敷中央病院放射線センター 山田 誠一
■14:30~16:10 大学病院の現状
1.(岡山大学病院) 医療技術部 放射線治療部門 青山 英樹
2.(川崎医科大学附属病院) 中央放射線部 放射線治療部門 谷 忠司
3.(広島大学病院) 診療支援部 放射線治療部門 中島 健雄
4.(香川大学医学部附属病院) 放射線部 放射線治療部門 續木 将人
5.(徳島大学病院) 診療支援部 放射線治療部門 佐々木 幹治
6.(高知大学医学部附属病院) 放射線部 放射線治療部門 都築 明
7.(愛媛大学医学部附属病院) 診療支援部 放射線治療部門 本田 弘文
8.(山口大学医学部附属病院) 放射線部 放射線治療部門 神﨑 竜二
9.(鳥取大学医学部附属病院) 放射線部 放射線治療室 山田 聖
10.(島根大学医学部附属病院) 放射線部 放射線治療部門 西村 友則
■16:10~16:40 拠点病院の現状
1.(岡山医療センター) 放射線部 放射線治療部門 平松 太志
2.(倉敷中央病院) 放射線センター 放射線治療室 近藤 和人
3.(四国がんセンター) 放射線部 放射線治療部門 片岡 伸子
■16:40~16:55 がんプロ修了生の現状
1.(岡山医療センター) 放射線部 放射線治療部門 松屋 亮平
2.(京都大学医学部附属病院) 放射線部 放射線治療部門 佐々木 誠
3.(広島大学病院) 診療支援部 放射線治療部門 奥村 拓朗
■16:55~17:00 準備(休憩)
■17:00~17:30 パネルディスカッション
今回のセミナーでは、中四国地域の関連病院や院内スタッフ・大学院生等を対象に、講演会およびシンポジウムが行われました。特別講演では、名古屋共立病院 内山先生より、放射線治療や照射技術の変遷に関する歴史について約半世紀に渡っての概説をしていただき、経験談とともに非常に貴重な講演となりました。シンポジウムでは、大学病院や拠点病院の現状と課題について、コンソーシアム内外の中四国各大学病院の放射線治療スタッフから報告があり、参加者の意見も交えて活発な議論が繰り広げられました。シンポジウムより、放射線治療に従事する技術者の配置数や体制に、大学間格差があることが浮き彫りになりました。今後の若手人材育成に関しても、活発な議論が交わされ、人材育成を行える環境作りに向けて、様々な対策が必要であることも見えてきました。がんプロ活動を通じて、連携しながら解決を図る道筋をつけることが今後の大きな目標となり、盛況に終わりました。
参加者からは、「現場側としては、客観的なデータをもとに大学間格差があることを知る機会となりました。今後、各大学病院での足並みを揃えるきっかけ作りに貢献すると思われます。」、「学生教育の質の向上と臨床現場での人材育成に向けた取り組みは、今後のがんプロ活動では本格化してくることと予想されます。実際に臨床側で必要な対応を検討しなければならないため、職場内での整備が早急に必要であり、それに向けた議論もまた必要ではないかと思いました。今後の活動にむけて、さらに発展していく良いきっかけになったのではないかと思います。」との声があり、非常に有意義な会となりました。