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平成29年度第10回徳島がん患者のQOL向上を目指したコミュニケーション技術研修会

平成29年度第10回徳島がん患者のQOL向上を目指したコミュニケーション技術研修会

日 時:平成30年2月10日(土)10:00~18:00平成29年度第10回徳島がん患者のQOL向上を目指したコミュニケーション技術研修会_f0235535_11573571.jpg
    平成30年2月11日(日) 9:00~15:00
場 所:徳島大学総合研究棟2階 スキルス・ラボ
   (徳島市蔵本町3-18-15)
参加者:11名

内容
難治がん、再発、抗がん治療の中止など
悪い知らせを患者(小児では親)に伝える
ロールプレイ


 募集定員20名で開催を計画した。例年受講者集めに苦労しており、今年度も実質8名2グループの予定で企画を進めた。事前の申し込みは3名で、1名キャンセルとなり、2名での研修となった。2名では議論が深まらないので、1日だけの参加なら可能との申し出があった研修医を加えて3名で実施した。研修医はOSCE世代で、DVDで演じている医師のコピーは上手いし患者への言葉掛も為されるが、患者には伝わらない。しかしオブザーバーとしてのコメントは素晴らしいものがあった。A医師は患者から尋ねられると正解を答えないといけないと考え、実直に説明を繰り返し、患者をキレさせてご自分の限界を感じられていた。1日目は患者が話しているのに話を遮り被せて説明をしていた。2日目は大きく成長されて患者の話を遮ることなく聞き、沈黙も用いられた。B医師は雰囲気も良く方言を用いて患者に安心感を与える。しかしそれをご自身で意識することなく為されていた。今回の受講でSHAREの枠組みに絡めて、自らの行為を意識的に行い得て今後の成長を感じさせた。
 参加者からは「リアルな患者を演じて頂き、実臨床の現場そのままでした」と高評価であった。また、今回部分受講された研修医は「是非続きを受講したかった」と非常に悔しがられていた。研修医には先輩医師の面談を観ることが自らの学びを深める良い機会になったようだった。

by chushiganpro | 2018-02-11 11:56 | インテンシブ | Comments(0)